グローバルイルミネーション
改めて、グローバルイルミネーションについて・・・・ イルミネーション
今更では有りますが、よく質問を受ける部分でも有りますので、ここで今一度グローバルイルミネーションとは何か?という点について触れておきます。
そもそも、最も旧態然としたレンダラーは、金属等に見られる周囲の反射なども再現出来ませんでした。つまり、或るオブジェクトはそれ自体に関する描写は出来ても、周りのオブジェクトの影響を一切受けずに、独立していたのです。これをローカルイルミネーションといいます。自然界の光の振る舞いとはかけ離れているので、当然フォトリアルに見える出力画像は期待出来ません。クリスマスLEDデコレーション
これに対し、或るオブジェクトが、他の周囲のオブジェクトの影響も計算に考慮するようになったのが、グローバルイルミネーションレンダラーです。これにより、自然界の光の振る舞いの多くの部分がシミュレーション出来る事となり、フォトリアルな3DCG画像が出力出来るようになったのです。
ここで一つ問題となるのが、周りのオブジェクトを少しでも受ける計算が行われていれば、グローバルイルミネーションレンダラーという分類に入るという点です。つまり、グローバルイルミネーションという言葉は、非常に広義で、その中には色々な物が有るということです。言葉だけで言えば、一昔前の3DCGソフトについてきた、反射屈折のみ可能なレイトレースを装備した、レンダラーもグローバルイルミネーションという事になってしまいます。クリスマスの飾りLED ランプ グリーン 10M
しかし、最近の3DCG業界の解釈としては、グローバルイルミネーションといえば、主に、拡散反射(普通のキラキラ光らないオブジェクトの反射)の相互の影響を計算するものがグローバルイルミネーションと捉えられており、さらに、コースティックス(金属ガラスなどによる反射透過などの影響での光の集光現象など)程度までは対応していないとグローバルイルミネーションレンダラーとは呼ばれません。レンダラー自体の定義は別項に譲りますが、最新のグローバルイルミネーションと言えば、普通に身の回りに起こる光の振る舞いはほぼ完全に再現する事が可能で、大抵の状況は、正しい設定さえ行えば、正しく写真の様な3DCGレンダリング結果が得られるものと解釈して良いかと思われます。